ビヨンド・ミート(Beyond Meat)が遂に日本上陸!完全植物性の牛肉が熱い!

アメリカやイギリス、ドイツなど、欧米を中心に急激に増加しているビーガンやベジタリアン。

健康改善や環境保全、動物愛護など、様々な動機から「私はこれから一生野菜しか食べない」と決意するベジタリアンやビーガンですが、どんなに強い信念を持っていても、やはりお肉にしか存在しないあの美味しさを忘れることができない人も多いです。

そんな、本当はお肉が好きなベジタリアンやビーガンたちにとって欠かすことのできない、いわゆる”もどき肉”ですが、菜食主義者の増加に伴い、「植物だけで作るお肉」の開発を目指すスタートアップがいま欧米で続々と誕生しています。

肉を使わないニセの肉なんて、本当に美味しいのか気になりますし、肉の味を再現するためにもし大量の化学添加物などを使っていたとしたら、身体への悪影響がないのかちょっと心配にもなります。

そこで今回は、アメリカで大流行で、2018年春の日本への上陸が予定されているビヨンド・ミート(Beyond Meat)について、詳しく解説していきます。

植物から肉を作るビヨンド・ミート社

今話題の植物性のお肉を製造するビヨンド・ミート社(Beyond Meat)は、アメリカのカリフォルニア州にある会社です。

大豆やエンドウ豆などを主原料として、植物だけを使用して、「本物の肉と全く同じ味の食品」の開発を目指しています。

話題沸騰中のビヨンド・ミート

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ビヨンドミートと言えば、なんと言っても2016年販売開始のハンバーガー用ビーフパティー、”ビヨンドバーガー”です。

日本でヘルシー志向の人に人気な乾燥大豆ミートとか、精進料理などに出てくるもどき肉とは大きく違い、見た目もかなり「本物お肉」に近い出来栄えとなっています。

この見た目で植物しか使ってないというのは、正直驚きです。

生肉状態で販売されているビヨンドバーガー

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ビヨンド・ミート社がこれほどまでにも注目を集めているのは、バーガーとして盛り付けたときのリアル感のみならず、その販売状態にもあります。

ビヨンドバーガーはなんと、上の写真にある通り、本物の肉と同様に”生肉”の状態で売られていて、火を通すことで、本物の肉同様に肉汁のような液体を垂らしながら褐色へと変色します。

ビヨンドバーガーよりも前からビーガンやベジタリアンなどに向けた植物性のバーガー肉は多数存在していましたが、どれも火を通した状態の肉に似せて作られた”冷凍食品”で、肉汁も出なければ、本物の肉とは全く違う状態で売られていました。

そんな中、ビヨンド・ミート社が見た目も徹底的に”本物の肉”こだわり、調理体験までも再現することに成功したことはかなり画期的なことで、これがビヨンド・ミート社が大きな注目を集めている要因の一つとなっています。

チキンやミートボール、ソーセージも

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今となっては生肉のような植物性ハンバーガーパティーで有名なビヨンド・ミート社ですが、創業当初は植物性の鶏ササミ肉から始まりました。

その後、植物原料だけを使用したミンチ肉やミートボールなど、徐々に製品ラインナップを増やしながら開発を進め、約7年もの歳月をかけて”生肉”であるビヨンド・バーガーの発売にこぎつけました。

2017年末には、植物性原料だけを使用したソーセージの開発に成功したことも発表し、さらなる注目を集めています。

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肝心のビヨンドミートの味は…

見た目や調理体験まで本物の肉を再現することに成功したビヨンド・ミートですが、肝心の”味”は果たしていかがなものなのでしょう?

筆者が実際に、ビヨンドミート社の植物性バーガーパティーを食べてみたのですが、率直な感想は、本物の肉と全く同じかと問われれば違うものの、「これが豆からできたものだとは容易に想像できない」というレベルのものでした。

言われなければ偽物と気づかないほどの味

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「これは肉じゃない」という情報が入った状態での試食でしたので、公平な判断はできないかもしれませんが、何も言われずに口にしたらもしかしたら「ちょっと変わった肉」だと思って食べていたかもしれません。

ハンバーガー状態だと、トマトや玉ねぎなどの野菜やバンズ(パン)、美味しいソースやマヨネーズも一緒に口に入ってきますので、それによって「バーガー肉っぽさ」が演出されていることも考えられますが、少なくとも、日本で手に入る大豆ミートとは次元が全く違うものであることには間違いありません。

チキンはちょっと硬い印象

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また、バーガー以外にも、ビヨンド・ミート社の鶏ササミ肉風の商品である、チキンストリップ(Chicken Strip)も試食してみました。

縦に指で裂くと、本物のチキンのように繊維状になり、こちらも見た目は相当リアルな肉に近いものです。

ただ、こちらはサラダに乗せて食べたので、そのものの味や食感がダイレクトに伝わってきました。繊維質の再現レベルは相当高いのですが、本物と比べると、「肉の繊維の解ける具合が悪く、かみごたえがよくない」というのが正直な感想です。

※ただ、筆者がチキンストリップを試食したのは数年前なので、今は改良によってもっと本物に近づいているかもしれません。

2009年創業のシリコンバレースタートアップ

アメリカでは、菜食主義者でなくても知らない人はいないほど話題となっているビヨンド・ミートですが、意外と最近の2009年に創業した、シリコンバレーのベンチャー企業です。

ビヨンド・ミートの創業者は、アメリカの某再生可能エネルギー大手に10年以上勤めていたイーサン・ブラウン(Ethan Brown)という男性で、彼自身、青年時代から長年にわたりビーガンを実践していた菜食主義者です。

再生可能エネルギーに嫌気がさして起業へ

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写真でハンバーガーを持っている創業者のイーサンは、学生時代から環境問題や持続可能な社会の実現に関して興味があり、そうした問題解決に貢献したいという思いから、再生可能エネルギーに注力する会社に勤めていました。

しかし、「リチウムバッテリーの効率を1%あげることに必死になっていながら、会議の後にはステーキを食べる」という現実がイーサンの価値観に合わず、「環境問題解決には、食からのアプローチが必要不可欠」と思い、ビヨンド・ミートを立ち上げました。

※人間由来の温室効果ガスの51%が畜産から放出されているという研究結果もあり、イーサンにとっては「1%リチウムバッテリーを改善するよりも、1%肉の消費を減らした方がよっぽど地球のためになる」という考えが腑に落ちたようで、エネルギーの事業に大きな価値を見出せなくなってしまったようです。

イーサンの思考をより理解したい方はこちら

ビヨンド・ミートが成し遂げた史上初の快挙

味、見た目、調理体験など、これらだけでも世間から注目を集めるには十分すぎるほどなのですが、ビヨンド・ミート社が成し遂げた”史上初”の快挙がもう一つあります。

それは、ビヨンドバーガーが「世界で初めて肉売り場に置かれた肉じゃない食べ物」となったことです。

畜肉業界が強大なパワーを持つアメリカの現代社会において、これは前代未聞の出来事で、スーパーなどの小売店や畜産業界を震撼させました。

品質の追求が可能にした奇跡

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ビヨンドミートの植物性バーガーパティーは、アマゾン(Amazon)の傘下となっている高級志向の消費者向けのハイエンドスーパー、ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)にて、お肉コーナーにて、通常のミンチ肉と同じ棚に陳列されています。

いわゆる”もどき食品”は通常、アメリカでもスーパーの片隅にひっそりとたたずむ”代替食品コーナー(Meat Alternative Section)”に陳列されるのですが、植物性であるお肉が本物のお肉と同じ棚に陳列されたことは、この植物性バーガーが肉の代替食品となる”もどき料理”の域を脱し、”本物の肉”として認められたことを意味しています。

米国全土で購入可能なビヨンドミート

2017年12月現在、ビヨンド・ミート社のプロダクトは、全米で約2万店舗で購入可能です(※生肉のビヨンドバーガーは約4,000店舗で購入可能)。

また、レストランやハンバーガーショップでのメニュー導入も積極的で、最近では、六本木に行ったことがある人なら「見たことある!」という方もいらっしゃるとかと思いますが、全米に500店舗ほど店を構える”T.G.I FRIDAYS”へのビヨンドバーガーの導入も発表されました。

ビルゲイツやディカプリオも出資するビヨンド・ミート

ビヨンドミートは、そのクオリティーの高さからも、様々な有名投資家や著名人から出資を受けていて、2017年末までの総資金調達額は公表されているだけでも72億円、非公表のものも含めると120億円以上とも言われています。

ビヨンド・ミート社には、マイクロソフト社の創設者であるビル・ゲイツも出資していることは日本でも少し話題となりましたが、最近は俳優のレオナルド・ディカプリオが投資をしたことでも注目を集めています。

環境配慮型の食生活を推進する投資家たち

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日本では、ブラット・ピットと並ぶ”イケメン実力派俳優”として有名なレオナルド・ディカプリオですが、母国アメリカでのディカプリオは、”環境活動家”としての顔も持っています。

日本ではほとんど知られていないものの、ディカプリオはもともと環境問題に関心があり、20代の頃から当時の副大統領であったアル・ゴア氏と共に環境問題に関する啓発活動を行ったり、環境保全の観点からベジタリアンを実践したりと、知名度を最大限に活用して積極的に環境問題を社会に訴えてきました。

最近では、ディカプリオが出ているナショナルジオグラフィックの”地球が壊れる前に(Before the flood)”というドキュメンタリーが日本でも話題になりましたが、この配役には、ディカプリオの長きに渡る環境問題解決への啓発活動が大きく関係しています。

そんなディカプリオも2017年、植物性バーガーパティーを開発するビヨンド・ミート社に出資をしています。

ビル・ゲイツも期待を込める植物肉

マイクロソフトで築いた多額の資産を基盤に、アフリカなどの発展途上国におけるマラリア問題など、数多くの地球上の問題解決に大金をつぎ込むビル・ゲイツですが、彼もビヨンド・ミート社に出資をする投資家の一人です。

ビル・ゲイツ自身はベジタリアンでもビーガンでもなく普通にお肉を食べる人なのですが、食糧生産(特に畜肉)に伴う環境破壊は現代社会が抱える大きな問題の一つに位置付けていて、ビヨンドミート以外にも、インポッシブル・フーズ社(Impossible Foods)など、植物性肉の開発を進める企業に出資しています。

日本からは三井物産がビヨンドミートに出資

日本では、ビーガンもベジタリアンなどの食生活も浸透していませんし、「食と環境問題」と言ったところでピンとくる人はほとんどいないのが現状です。

そんななか、日本からは三井物産さんが数年前にビヨンド・ミート社に出資をしています。持ち株比率は少ないものの、ビヨンドミートの株主であることもあり、2018年のビヨンド・ミートの日本進出も三井物産さんが担っています。

日本上陸の具体的な策は未公表

三井物産さんが目指すビヨンドミートの日本上陸の期日が迫っていますが、果たして日本でどのように販売されるのか、不透明な部分も多いのが現状です。

ビヨンドバーガーが普通のスーパーにtoCとして陳列されるのか、はたまたビーガンやベジタリアン向けの飲食店向けにtoBで展開するのか、期間限定でシェイクシャックなどのバーガー店のメニューに加わるのか、その全貌はまだ表向きには発表されていません。

日本にいるビーガンやベジタリアンにとっては待望の日本上陸ですが、どこに行けば食べれるのか、どこで購入可能なのかは現時点(2018年1月末時点)ではお伝えすることができません。

これからの動向が気になるビヨンドミートの日本上陸ですが、進展があり次第すぐにこちらをアップデートして行きたいと思います。

ビヨンド・ミートを食べる健康メリットは?

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見た目と味はもはや本物と同レベルに達しているビヨンドミートですが、私たち消費者が一番気になるのは、健康への寄与だと思います。

お肉というのはタンパク質が豊富な食材ですが、その反面で身体に悪いと言われる動物性脂肪が多く、カロリーが高いのも気になる食べ物です。

ここからは、日本進出が目前に迫った植物性ハンバーガーパティー、ビヨンドバーガー(Beyond Burger)を健康面から検証していきます。

本物の肉でないだけで健康メリットが?

ビヨンドバーガーを食べることの善悪を探る前に、まずは、普通のお肉(生きた牛から取れたお肉)を食べるとこが私たちの身体にどんな影響を及ぼしているかを見ていきます。

牛肉などのお肉は、タンパク質が豊富で、私たちが生きていく上で必要な必須アミノ酸も含んでいます。

私たちの髪の毛や爪などにもタンパク質は欠かせませんが、筋肉から内臓まで、身体のあらゆる部位の原料となっているのがタンパク質です。

タンパク質に関する詳細はこちら

ただし、私たち人間に必要なタンパク質(アミノ酸)の全ては植物から摂取することができ、「肉を食べないとタンパク質が足りない」ということはありません。

肉は優秀なタンパク源である一方デメリットも

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タンパク源としては非常に優秀であることは間違いないお肉ですが、お肉の摂取が健康を害するという研究が多いことも事実です。

例えば、極めて中立的な立場から健康を推進している世界保健機関(WHO)は、牛肉などの”赤肉”を、グループ2発がん性物質に指定しています(※グループ1が最も発がん性が高く、赤肉はその次に発がんとの関連が強いとされているグループ2にリストアップされています)。

WHO発がん性物質一覧

ベーコンやソーセージが発がん性物質!?

また、牛肉や豚肉を加工して作られている、ベーコンやソーセージなどの”加工肉”はと言うと、世界保健機関では”グループ1発がん性物質”にリストアップされています。

WHOのグループ1発がん性物質にはタバコやアスベスト、プルトニウムなどもあり、ベーコンなどの加工肉はこれらの物質と同じくらい、科学的に見ての発がん性が認められていることを意味しています。

※WHOのリストはあくまで「がんとの因果関係」を表していて、「発がん性の強さ」を表すものではありません。WHOは「ベーコンもプルトニウムも、発がん性物質であることは間違いない」ということは言っていますが、「ベーコンを食べることがプルトニウムを摂取することと同じくらい危険」とは言っていません。

お肉に含まれる発がん性物質

牛肉や加工肉の発がん作用には、動物性の食品に含まれる2つの成分(物質)が関係しています。

まずは、お肉などの動物性の食品を加熱すると発生する、PAH(多環芳香族炭化水素)と呼ばれる物質です。このPAHは発がん作用が認められている物質で、お肉が発がん性物質とされる原因の一つになっています(ソース)。

IGF-1という物質もガンの成長を促進

また、お肉などの動物性の食品を摂取することによって血中に増加するIGF-1(インスリン様成長因子)と呼ばれるものも、ガンの増殖との関連が認められています(ソース)。

IGF-1は成長因子で、私たち人間の成長にも必要なものでもあるのですが、厄介なことに私たちのガン細胞まで成長させてしまうため、お肉などの動物性食品を摂取することでガンの進行が早まるとされています。

これら以外にも、発がんとの関係性が”疑われる”物質まで含めると色々あるのですが、こうしたものを含んでいることが、お肉がWHOによって「発がん性物質」にリストアップされる背景にあります。

血管系の疾患と深く関わるお肉の脂肪分

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また、お肉などの動物性の食べ物は、ガンだけでなく、心臓病や脳卒中など、血管系の病気の発症とも深く関わっています(ソース1, ソース2, ソース3)。

血液がドロドロな状態や、血管内部にプラークができてしまっていると、血栓ができて脳梗塞や心筋梗塞などに陥るリスクが高まりますが、こうした状態の多くは脂肪、特に”動物性”脂肪の摂取が原因となっていることが多いです。

糖尿病の原因は糖じゃなくて油!?

また、「糖質の取りすぎ」というイメージの強い糖尿病も、実はバーガーパティーなどに含まれる動物性脂肪に起因しているという研究も多数存在し、糖尿病の新常識になりつつあります(ソース1, ソース2, ソース3, ソース4)。

糖尿病の予防には糖質の制限よりも”動物性脂肪の制限”が大切という新常識が浸透しつつある世の中。

ハンバーガーが大好きな方であれば、普通の牛肉パティの代わりに動物性脂肪を全く含まないビヨンド・バーガーを食べることで、糖尿病リスクの低減に繋がる可能性も考えられます。

薬品を大量に投与される牛

これら、肉本来が持っている健康被害リスクだけでなく、家畜が抗生物質やをはじめとする薬品を大量に摂取していることも問題視されています。

基本的に私たちが普段口にしている家畜は、屋内の狭い環境で育てられています。そうした環境下では病気が蔓延しやすく、一頭が病気にかかれば施設内で一気に広がり、売り物である牛を大量に殺処分せざるを得なくなります。

このような環境下でも牛たちが病気にかからないようにするため、家畜には抗生物質や抗菌性物質などを飼料(エサ)に添加物として加えています。

80%の抗生物質は家畜に投与されている

特にアメリカでは、生産される抗生物質の80%が畜産に使用されていたり(ソース1, ソース2, ソース3)、抗生物質耐性を持ったバクテリアを肉と一緒に私たち人間が口にすることによって、「病気治療の際の抗生物質が効かなくなる」という事態も懸念されています
ソース1,ソース2)。

もちろん、薬品不使用に取り組む生産者もいますが、薬品ゼロで牛たちに病気を起こさせないようにするのは非常にハードルが高く、ごく一部の生産者に限られます。

本物の肉の代わりにビヨンド・ミートを食べるだけで健康的

このように、お肉の食べ過ぎは肥満などだけでなく、心疾患や脳血管疾患、ガンや糖尿病の原因ともなりかねませんし、生産者等をよくチェックせずに安いお肉ばかり食べていると、「いざという時にお薬が効かない!」という事態を引き起こしてしまう可能性もあります。

よって、いつものハンバーガの代わりに完全植物性のビヨンド・ミートを食べるだけで、これらの疾患リスクの低減に繋がることは大いに考えられます。

ビヨンド・ミートは本当に体にいいのか?

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いつも私たちが食べている「本物のお肉を食べないことによる健康メリット」はたくさんありますが、もう一つ気になるのは、ビヨンド・ミートに使われている添加物。

成分表を元に、一体どんな原材料からビヨンド・ミートができているのか、そして、それらは本当に安心して食べていいのかを確認しておきましょう。

ビヨンド・ミートの成分表一覧

まずは、成分一覧をみてみます(含有量が多い順に記載されています)。

えんどう分離タンパク, キャノーラ油(圧搾), 精製ココナッツオイル, 水, 酵母エキス, マルトデキストリン, 天然香料, アラビアガム, ひまわり油, 塩, コハク酸, 酢酸, 加工でんぷん(遺伝子組み換えでない), セルロース(竹から抽出), メチルセルロース, じゃがいもでんぷん, ビート抽出液, アスコルビン酸, アナトー抽出液, 柑橘類抽出液, 植物性グリセリン

<英語版>
Pea Protein Isolate, Expeller Pressed Canola Oil, Refined Coconut Oil, Water, Yeast Extract, Maltodextrin, Natural Flavors, Gum Arabic, Sunflower Oil, Salt, Succinic Acid, Acetic Acid, Non-GMO Modified Food Starch, Cellulose From Bamboo, Methylcellulose, Potato Starch, Beet Juice Extract (for color), Ascorbic Acid (to maintain color), Annatto Extract (for color), Citrus Fruit Extract (to maintain quality), Vegetable Glycerin

比較的多いビヨンド・ミートの添加物…

一覧だけ見ると、原材料の多さに、あまり聞きなれない添加物の名前もあったりして、「これで本当に体に害はないの?」と疑いたくもなってしまいます。

ただ、「添加物 = 体に悪い」という認識はちょっとナンセンスなところもありますので、詳しくみていきましょう。

※ちなみに、なぜ”添加物 = 悪”という視点がナンセンスかというと、健康的な食べ物であるお豆腐を作るのに欠かせない「ニガリ」も、呼び名を変えれば「塩化マグネシウム」と化学的な名前で、立派な添加物です。「お豆腐もニガリが入ってるから体に悪い」とお考えの方に意義は申しませんが、添加物は体に有害なものだけではありません。

ビヨンド・ミートの原材料と添加物を詳しくチェック

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まず、ビヨンド・ミートの主原料は、えんどう豆からタンパク質だけを抽出した「えんどう分離タンパク」です。

日本では、食品の原材料としてあまり馴染みのないエンドウですが、日本で一般的な「大豆ミート」の主原料である”大豆分離タンパク”と同じと考えていいでしょう。

エンドウの分離タンパクは、欧米では植物性エストロゲンが含まれないことから「大豆より健康的」と認識されているもので、健康上の問題はまずないと考えられます。

低トランス脂肪酸を考慮した油

次に、使用している油(キャノーラ油, ココナッツオイル, ひまわり油)に関してですが、ビヨンド・ミート社の健康への配慮が見られます。

日本ではそれほど浸透していませんが、油を抽出する際に高温で処理すると、体に有害なトランス脂肪酸が発生します。

しかし、ビヨンド・ミートに含有されているキャノーラ油は”連続圧搾法(Expellar-pressed)”によって抽出されているため、トランス脂肪酸をほとんど含まないものになっています。

天然由来のみ使用した色素&香料

次に、肉の色を再現するために添加されている色素ですが、ビーツ(Beets)と呼ばれるカブに似た植物から抽出したものと、ベニノキの種から抽出したアナトーという植物の色素が使用されています。

どちらも欧米ではそれほど珍しいものではありませんし、ビーツの赤紫の色素はポリフェノール(ベタシアニン)でもあります。色素の添加によって若干のポリフェノールまで摂取できるという捉え方もできます。

また、お肉の香りづけである香料も”天然由来”のみを使用していると記載されており、健康被害の心配はないと言えるでしょう。

人体に無害とされている添加物のみ使用

ビヨンド・バーガーの添加物にはこれらの他に、マルトデキストリン、メチルセルロース、セルロース、加工デンプン、じゃがいもデンプンなどが添加されていますが、どれも一般的な加工食品に幅広く使用されているものです。

これらの添加物は、増粘剤や安定剤、乳化剤などとして日本でも様々な食品に含まれていて、基準の範囲内であれば人体に影響がないことが認められています。さらに、加工デンプンが”非遺伝子組み換え原料”を使用していたりと、ビヨンド・ミート社が添加物の品質にもこだわっていることが伺えます。

また、酸化防止剤(保存料)としてアスコルビン酸と柑橘類抽出液が使われていますが、アスコルビン酸はほとんど全ての加工食品に入っていると言っても過言ではないほど一般的な添加物です(日本では”ビタミンC”とも表記されます)。

“うまみ”の元となる酵母エキスとコハク酸

ビヨンド・バーガーの旨味出しとしては、酵母エキスとコハク酸(貝類に含まれる旨味成分)が添加されています。

日本で最も多く使用されている旨味調味料は”味の素(グルタミン酸ナトリウム)”ですが、欧米ではグルタミン酸ナトリウムによる健康被害が懸念されているます。

ビヨンド・バーガーは味の素は使わず、より安全性が高いと認識されている酵母エキスとコハク酸のみを使用しています。

健康被害が出るとは考えにくいビヨンド・バーガー

さて、ここまで添加物を詳しくみていきましたが、特に健康被害が懸念されるような物質は見当たりませんでした。

よって、普段の挽肉がわりにビヨンド・ミートを食べることで、本物の牛肉に含まれる有害物質を摂取しないことに繋がるだけでなく、添加物等による健康被害が出ることも”まず考えられない”と言えます。

ビヨンド・ミートのダイエット効果は?

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さて、本物のお肉に含まれる有害物質を体内とりこまなくて済むだけでなく、安全な添加物しか使用していないビヨンド・ミートですが、ダイエット効果などがあるのかも気になるところです。

そこで、ビヨンド・バーガー1枚あたりのカロリーなどの栄養価を、普通の牛肉パティーと比較してみましょう。

ビヨンド・バーガーと牛肉の栄養価比較

栄養価 牛肉 BayondBurger
カロリー 287kcal 290kcal
タンパク質 19g 20g
脂質 23g 22g
飽和脂肪酸 9g 5g
コレステロール 80mg 0g

通常のビーフパティー(左の列)と比較すると、カロリーはほぼ一緒で、ビヨンド・バーガーは「カロリーオフ」ということではないようです。

しかし、中性脂肪の原因となる飽和脂肪酸が通常の牛肉の約半分、コレステロールに関しては、ビヨンドバーガーには全く含まれていません。

ダイエット食ではないが、健康食であるビヨンド・バーガー

カロリーが同等のため、ビヨンド・バーガーを食べることで「痩せる」という効果は期待できないものの、動脈硬化や狭心症や脳梗塞の原因ともなるこれらの脂肪分が少ないため「より健康的」であるということが言えます。

また、タンパク質は”本物の肉以上”の含有量で、まさに「お肉のいいところだけとって、悪いところを削ぎ落とした食品」と言うことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、2018年春に日本初上陸するビヨンド・バーガー(Beyond Burger)についてお届けしました。

本物の牛肉を食べないだけでも健康メリットがある完全植物性のバーガーパティー。

添加物やカロリーなどのことを考えると「健康のためにビヨンド・ミートを積極的に食べる」というのは少し視点がずれているかもしれませんが、”いつものお肉の代わりにビヨンド・ミートを食べる”ことは、様々な疾患リスクを下げることにも繋がります。

日本上陸が待ち遠しいビヨンド・ミート(Beyond Meat)。販売開始となったらぜひ、皆さんも一度試してみてくださいね。

2 件のコメント

  • 30年以上も前から人工肉、培養肉が販売される事を願っていました。
    ベジタリアンではないのですが、動物がかわいそうとの思いと、食べたい欲求とで、板挟みでしたので、早く日本中、世界中に広まって欲しいと思います。

  • ビヨンドミートが日本上陸したら、また記事かいてください♫
    楽しみにしてます!

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