ベジタリアンとビーガンの違いは?食べない食材を菜食の種類別に解説

野菜と卵

海外ではもちろん、日本でもかなりの勢いで流行しつつある”菜食”。

ただ、一口に”菜食”と言っても、ベジタリアンにビーガン、マクロビアンなど、そのカテゴリーは多岐に渡ることは、ご存知でしょうか?

しかも厄介なことに(笑)、どれも菜食であるにも関わらず、カテゴリーによって食べられるものと食べられないものに差異があります。

基本情報を頭に入れておけば難しいことはないのですが、飲食店などでは店員さんが違いを知らずに、「食べてはいけないものをお客様に出してしまっていた」なんてミスも多発しています。

そこで今回は、飲食店で働く方も、海外からのゲストをおもてなしする方も、増加する菜食ニーズにいつでもさらっと対応できるよう、ビーガン&ベジタリアンの基礎知識を確認しておきましょう。

10種類以上にも細分化される菜食

ベジタリアンサラダ
まず初めに、”菜食”と言われる食生活には、実は10種類以上ものカテゴリーが存在します。

「もう面倒だから菜食者お断りでいいや」と思った方もいらっしゃると思いますが、安心してください。

全種類覚える必要は全くなく、この中の2種類だけ押さえておけば大丈夫です。

覚えるべき菜食は2種類だけ

多岐に渡る菜食ですが、菜食主義者の8割以上がベジタリアンかビーガン、このどちらかのカテゴリーに属していると考えていただいて問題ありません。

また、日本には、菜食の一つである”マクロビオティック”という食生活を実践する人も増えていますが、マクロビの方が食べられない食材は「基本的にビーガンと同じ」という認識でも対応が可能です。

外国人にはほとんどいないマクロビアン

ただ、菜食が盛んな欧米などの海外でもマクロビは浸透しておらず、外国人にマクロビアンはほとんどいません。

よって、ベジタリアンとビーガンの2つを認識しておくだけで、海外からゲストが来たときも、ほとんどのケースで問題なく対応できるでしょう。

菜食の共通点は「肉なし・魚なし」

アボカドサンドイッチ

まず、実践者の多いベジタリアンとビーガンに共通していることは、「肉・魚を食べない」ということです。

ベジタリアン、もしくはビーガンの人の対応をしなくてはいけなくなったら、まず最初に、”肉・魚は全てNG”と考えましょう。

動物の種類は関係ない

ベジタリアンやビーガンの言う”肉”とは、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、鹿肉、クジラ肉など、動物の種類を問わない、全ての肉です。

宗教上の理由で「豚だけ食べない」というケースもありますが、ベジタリアンやビーガンの基本は動物全てが当てはまります。

魚介類にも例外はない

また、ベジタリアンやビーガンが食べられない”魚”とは、鮭やマグロなどの魚らしい魚だけではありません。

エビやカニなどの甲殻類、牡蠣などの貝類、イクラなどの魚卵、タコやクラゲ、フカヒレなども含まれます。

また、かまぼこやちくわ、カニカマなども、魚肉を原料とした練り物ですのでNGです。

鶏ガラや鰹出汁などのエキスもNG

ベジタリアンやビーガンなどの菜食者は、お肉やお魚などの形状や調理法に関わらず、原材料として含まれていれば口にすることができません。

カツオ出汁や鶏ガラ、ラードや豚骨など、動物性のものが味付けに欠かせないケースもあるかと思いますが、菜食料理には残念ながら使用できません。

「同じ油で料理する」もNG

また、具材や味付けとして動物性食材を使用しなくても、「肉を炒めたフライパンで、そのまま(洗わずに)野菜炒めをつくる」とか、「トンカツの油で野菜天ぷらを揚げる」などの調理は避ける必要があります。

外食の際に、どこまで厳格に動物性食品を避けるかにはもちろん個人差がありますが、動物性と植物性で調理器具を分けたり、全て一度洗ってから使用するなどの対応ができるといいでしょう。

ベジタリアンより厳しいビーガン

ミニマリズムの食事

さて、ここまでの情報だけでもひとまず、お肉とお魚を食材の選択肢から排除できたかと思います。

実は、ベジタリアン対応においては配慮すべきは、これで全てです。

ベジタリアンの献立を考える際には、肉・魚以外には原材料排除を考える必要ありません。

ビーガンは乳、鶏卵、蜂蜜もNG

一方、基本はベジタリアンと同じなビーガンですが、この2カテゴリーを分けているのは、「乳、卵、蜂蜜を食べるか食べないか」です。

ビーガンは肉と魚に加えて、「乳・卵・はちみつ」も口にせず、ベジタリアンとの違いを簡単に書くと以下の表のようになります。

カテゴリー 牛乳 鶏卵 蜂蜜
ベジタリアン × ×
ビーガン × × × × ×

より原材料が限定されるビーガン

ベジタリアンであっても動物性の出汁すらダメだったり、十分面倒くさいとは思いますが、ビーガンは排除すべき原材料がさらに増えます。

特に乳や卵は、わかりにくい形で様々な食品の原材料として使用されているため、より一層の配慮が必要です。

バターやチーズもNGなビーガン

肉や魚に加え、ビーガンは乳製品もダメとなるため、バターやチーズ、アイスクリームやヨーグルト、生クリームなどが使用できません。

また、パンにも乳成分が含まれているものが多く、パン類にはビーガンでは使用できないものが多いです。

ただし、フランスパンとベーグルには基本的に乳成分が使われていませんので、例外としてビーガン対応が可能なパンです。

マヨネーズもNGなビーガン

ビーガンは卵(鶏卵)もダメなので、卵焼きなどはもちろん、マヨネーズなどもビーガンが食べられない食材に含まれます。

また、市販の天ぷら粉に最初から卵が入っていたり、カツなどの揚げ物にも卵が欠かせなかったりしますが、ビーガン料理ではそのように卵を含有するものを利用もできません。

お好み焼きなどの生地や、ケーキなどの原料としての卵もNGです。

意外なNG食材の蜂蜜

また、見落としてしまうことも多いですが、蜂蜜もビーガンが食べられない食材に含まれます。

なぜ食べないのかの理由はさておき、蜂蜜の代用としてはメープルシロップが活躍してくれます。

ビーガンメニューでほとんどの菜食に対応可能

みんなで食べるご飯

数ある菜食の中でも、このビーガン(Vegan)と呼ばれるものは、食べてはいけない制限が最も多いカテゴリーです。

「あれは食べれるけどこれはダメ」という申告をされても、”何タリアン”かよく分からなかったり、それぞれの境界線がいまいち掴めないこともあるでしょう。

そんな時は、最も厳格なビーガンのルールに基づいて対応することで、「誤って食べられないものを出してしまう」という事態を避けられる可能性が高くなります。

菜食はアレルギー対応食ではない

ただし、お客様が何タリアンか分からなかった場合に確認して欲しいのが、アレルギーの有無です。

食品の主要アレルゲンには、乳、卵、エビ、カニなど、ビーガンメニューで排除できるもの(動物性食材)が多いですが、海外には小麦や大豆のアレルギーを持っている方も少なくありません。

厳格なビーガンでもアレルギー対応食ではないので、「あれとこれはダメ」などのリクエストをされたが”何タリアン”わからなかった場合には、念のためアレルギーの有無も確認しておくと安心でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本人でも実践する人が増えてきているビーガンやベジタリアンですが、今後、海外からの観光客もさらに増加し、菜食実践者に出会う確率はどんどん高くなっていきます。

何かと制約が多いので、菜食主義者の対応をしたり、特別なメニューを考えたりするのは面倒に感じるかとは思いますが、これからは、日本でも菜食対応がマストになっていく時代です。

菜食オプションをいくつか持っておくだけで、飲食店では外国人客を増やすことも可能ですし、「身体や環境に良い食べ物を提供している」というお店のイメージアップにも繋がります。

菜食対応の際に知っておくべき基本情報は本記事で網羅しておきましたので、ぜひ、これらを参考に、菜食対応を考えてみてはいかがでしょうか。

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