ビヨンドミート(Beyond Meat)が上場&黒字化!日本販売間近の植物代替肉

代替肉の植物肉(プラントベース)、ビヨンドミート

欧米諸国を中心に増加し続けるヴィーガンやベジタリアンなどの菜食主義者。

健康改善や環境保全、動物愛護など、様々な動機から「一生野菜しか食べない」と決意する菜食主義者ですが、どんなに強い信念を持っていても、お肉のあの美味しさを忘れることができない人も多いのは事実。

そんな、ヴィーガンやベジタリアンにとって救世主の代替肉、いわゆる「もどき肉」ですが、味や食感、風味までも「本物のお肉」を目指す植物性代替肉スタートアップが、今世界中でしのぎを削っています。

そこで今回は、2019年に代替肉企業で世界初の上場(NASDAQ)も果たし、日本上陸も噂され続けるアメリカのビヨンド・ミート(Beyond Meat)について、詳しく解説していきます。



増加する完全植物肉スタートアップ企業

ヴィーガンやベジタリアンなどの菜食主義者は日本では未だマイナーな存在で、「ちょっと変わった人たちの集団」みたいなイメージをお持ちの方も多いでしょう。

しかしながら、近年アメリカやイギリス、ドイツやフランスなど欧米先進国を中心に菜食主義者の人口増加が顕著で(参照)、それらの国で「肉の消費を減らす」ことは新たなスタンダートにもなりつつあります。

※もちろんどの国にも「精肉店襲撃!」のような過激思想の人たちも一部います。そういった人たちは菜食主義者の中でもアウトサイダー(特殊)で、過激な行動や言動がスタンダート化しているという意味ではありません。

21世紀特有の社会事情が後押し

「またまた。いつも欧米の人たちは極端なんだから。」なんて感じる日本人の方も少なくないかもしれません。

しかし、欧米各国でお肉などを口にしないヴィーガンやベジタリアンだけでなく、食生活から意識的に肉の摂取量を減らすフレキシタリアンなども急激に普及している背景には、これまであまり知られていなかった肉食に起因する環境問題や健康問題など、21世紀特有の社会事情が存在しています。

「本当は肉が食べたい」菜食主義者

また、菜食主義者がお肉そっくりの食品を求める心理に矛盾を感じる人もいるかと思いますが、昨今の菜食主義者の中には「お肉の味は嫌いじゃない」とか「むしろ好き」なんて人も一定数います。

「ほんとは肉食べたいんじゃん」
「食べたいのに我慢してるなんてバカじゃないの?」

などと揶揄したくなる気持ちもわかりますが、脱肉食の動機がそもそも肉や魚を食べたくなくなったからではなく、肉の美味しさを捨ててでも諸問題の悪化に加担したくないというところにあるケースも多く、これが菜食主義者が植物肉を欲する理由の一つです。

ヴィーガンやベジタリアン実践の動機が気になる方は、こちらの記事も参考にしていただければと思います。

期待の代替肉スタートアップ4選

NASDAQ上場を果たしたビヨンド・ミートのみならず、アメリカを中心に代替肉を開発するスタートアップは多数存在します。

ビヨンド・ミートの詳細の前に、世界の代替肉ベンチャーを代表的なところだけピックアップしてみます。

インポッシブルフーズ(Impossible Foods)


2011年に、米国スタンフォード大学の教授でもあるパトリック・ブラウン(Patric Brown)氏によって創業されたインポッシブルフーズ。

ビヨンドミートに次ぐ第二の植物性代替肉として注目されていて、原材料には大豆や芋のタンパク質を使用し、特許技術で生産した大豆由来の「ヘム鉄」で肉汁感を演出しています(参考)。

「肉っぽさはビヨンドミート以上?」とも言われるインポッシブルバーガーは、2019年5月時点で評価額2,000億円以上のユニコーン企業で、これまでにビル・ゲイツを含む多数の投資家から総額840億円以上の資金調達を成功させています(参考)。

米国バーガーキングでも2019年に全国導入され(参考)、現在は上場を視野に新たな資金調達を進めていると報道されています(参考)。

ジャスト/旧名ハンプトンクリーク(Just, Inc. fka Hampton Creek)


インポッシブルと並んでアメリカで注目を集める代替食スタートアップがこのジャストです。

元々アフリカ支援活動を行なっていたジョシュ・テトリック(Josh Tetric)氏によって2011年に創業されたジャストは、実はお肉ではなく卵を100%植物で開発しています。

緑豆タンパクを主な原料として創業期からマヨネーズやクッキーなど、本来卵を含む食品の植物性代替品を中心に開発し、2017年には評価額1,300億円となり、これまでに計240億円以上の資金調達をしています(参考)。

2017年頃からは植物卵に加え細胞培養肉(細胞を人工的に育てて作るお肉)にも注力していて、未発売ですが既に細胞培養チキンの開発に成功しています(参考)。

グッドキャッチフーズ(Good Catch Foods)


2017年に創業されたニューカマーのグッドキャッチは、上の2社には規模・実績共に劣りますが、いま注目を集める代替食スタートアップの一つです。

この会社はなんと100%植物でツナフレーク(ツナ缶に入っているようなマグロ)を開発しており、原材料にはえんどう豆、ひよこ豆、レンズ豆、大豆、そらまめ、インゲン豆の6種をブレンドしたのタンパク素材(特許取得済み)を使用しています(参考)。

これまでに約20億円の資金調達をしており、今後の成長が期待されるアメリカの代替食系フードベンチャー企業です(参考)。

メンフィスミーツ(Memphis Meats)


ビヨンドミートや上記の3社はどれも主に「植物から動物性食品」を作るプラントベースですが、動物の細胞を人工的に増殖させて作る細胞培養肉の研究開発も、代替肉界隈で大きな注目を集めています。

細胞培養によって生み出された代替肉は、クリーンミートやセルベーストミート、カルチャードミートとも呼ばれ、メンフィスミーツはそのトップランナー的ベンチャー企業です。

循環器系の医師であるウーマ・ヴァレティ(Uma Valeti)氏らにより2015年に創業された異端児的存在でもあるメンフィスミーツは、2016年に世界初の細胞培養ミートボールを公開し、翌年17年には細胞培養フライドチキンもお披露目しています。

いずれもコスト高を理由に未発売ではありますが、2021年までの販売を目指してコスト削減に取り組んでいます(参考)。

代替肉で世界初上場のビヨンド・ミート


さて、前置きが長くなりましたが、ここから本題のビヨンドミート社(Beyond Meat)について解説していきます。

ビヨンドミートは、アメリカのカリフォルニア州、マンハッタンビーチに本部を置く2009年創業のスタートアップです。

えんどう豆などを主原料として、ハンバーガー向けビーフパティーやソーセージ、フライドチキンをはじめとする100%植物性のプラントベーストミート(フェイクミート)を開発しています。

ビヨンドミート社の主力商品「ビヨンドバーガー」


ビヨンドミート社の商品で最も有名なのは、ハンバーガー用ビーフパティーのビヨンド・バーガーです(2016年発売)。

上の動画(※再生すると音が流れますので要注意です)でご覧いただける通りビヨンドバーガーは、本物のお肉同様に、生肉のようなピンク色の状態から肉汁のようなジューシー感を伴って褐色へと変化していき、これが100%植物性とは目を疑うレベルです。

見た目や味だけでなく調理体験までも肉を再現したビヨンドバーガーは、日本のスーパーなどでも購入可能なソイミート(乾燥大豆タンパク)や、精進料理の「もどき肉」などとは一線を画した植物肉となっています。

生肉として売られるビヨンドバーガー


主力商品であるビヨンドバーガーは、見た目だけでなく味や風味も「本物の肉」に限りなく近づけられた商品として有名ですが、米国大手スーパーで初めて生肉コーナーに陳列された肉じゃない商品となったことでも有名です(参考)。

ビヨンドバーガー以前にも肉を模した植物性の代替肉製品は数多く存在していましたが、どれもスーパーの一角にひっそりとたたずむ「代替肉セクション(Meat Alternative Section)」に置かれていました。

お肉扱いを受けるビヨンドバーガーは、購入者の大多数が菜食主義者以外(普段からお肉を食べる雑食者)とも言われていて(参考)、この植物肉が単なるヴィーガン専用商品でないことが、これまでの大流行の要因のひとつと考えられます。

ビヨンドミート社のその他の商品


バーガーパティーで知られるビヨンドミート社ですが、これ以外にも様々な代替肉商品を展開しています。

ビヨンドバーガー以外の主力商品には以下の商品があります。

  • ビヨンド・ソーセージ(Beyond Sausage)
  • ビヨンド・チキン(Beyond Chicken)
  • ビヨンド・ビーフ(Beyond Beef)

これら以外にも、ビヨンド・ベーコン(Beyond Bacon)を開発中の同社ですが(参考)、ここでは既に販売されている主力3製品をみていきます。

ビヨンド・ソーセージ:Beyond Sausage


2017年12月に販売を開始したビヨンドソーセージも、ビヨンドミート社の主力商品のひとつです。

アメリカ全土のホールフーズ(Whole Foods)やテスコ(Tesco)などのスーパーで購入可能な他、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークなど主要都市の飲食店でも食べられます(参考)。

このビヨンドソーセージもバーガー同様に、肉ではないのに生肉コーナーに陳列されていて、本物の肉同様に加熱調理して食べるものになっています。

ビヨンド・チキン:Beyond Chicken


バーガーパティーで有名なビヨンドミート社ですが、実は一番最初のプロダクトはチキンでした。

大豆タンパクを主原料にした鶏ササミ肉のような擬似肉(チキンストリップ)を販売したのが始まりで、ビヨンドミート社の原点とも言えるビヨンドチキンです(参考)。

2019年末時点では、スーパーなど小売店では改良中につきチキンの販売を休止していますが(参考)、2019年8月には米国アトランタにあるケンタッキー・フライドチキンで試験導入され、今後は全国のKFCでの展開を進めていくとしています(参考)。

なお、KFCで取り扱われている最新のビヨンドチキンは初期の大豆ではなく小麦タンパクからできていて(参考)、スーパーでの販売再開は2020年内との計画を発表しています(参考)。

ビヨンド・ビーフ:Beyond Beef


2019年3月にデビューしたビヨンドビーフも、ビヨンドミート社が注力する商品です。

バーガーパティーのビヨンドバーガー同様に牛肉を模した商品ですが、バーガー以外の様々な料理にも使えるよう改良したのがこのビヨンドビーフです(参考)。

そぼろにしてタコスやブリトーの具材にしたり、丸めてミートボールにしたり、棒にくっつけてつくねのようにしたり、牛ミンチ肉と同じように自由自在に調理できます。

日本ならそぼろ弁当など、ひき肉を使ったいろんな料理に使えそうですね。

ビヨンドビーフもホールフーズなどのスーパーで取り扱いがある他、アメリカで全国展開するメキシカン料理屋、デル・タコ(DelTaco)などの飲食店でも食べられます(参考)。

ビヨンドミートはどこで買えるの?


ホールフーズやウォールマート、コストコ、ダンキンドーナッツなど、アメリカ全土5万8,000店舗で購入可能な他、イギリス、カナダ(マクドナルド)、香港、台湾などでも既に販売されているビヨンドミート(参考1参考2参考3参考4参考5参考6)。

また、日本にも店舗を持つティージーアイ・フライデーズ(TGI Fridays)やカールズジュニア(Carl’s Jr.)でも、米国全土でビヨンドバーガーをメニューに導入しています。

他にもドイツなどのEU諸国から、メキシコやチリ、南アフリカやイスラエル、さらには韓国など、約50カ国への進出計画を発表しているビヨンドミート社(参考)ですが、日本で購入できるのかどうか、気になりますよね。

ビヨンドミート日本進出は三井物産が…

最近日本でも話題のビヨンドミートですが、実は2016年に三井物産が、持ち株比率はごくわずかながら出資しています(参考)。

この三井物産が「ビヨンドミートを日本に持ってくる」と業界内外で長い間噂になっていたのですが(実際に三井物産自身も公言していましたが)、世界で空前の代替肉ブームが巻き起こる最中の2019年8月、ビヨンドミートの日本進出計画取り止めを公表したと報道されました(参考)。

日本市場で代替肉は時期尚早と判断したのか、はたまた、ビヨンドミートの日本進出によって打撃を受けると考える国内食品業界への忖度か、理由は定かではありませんが、上陸を待ちわびていた方々には残念な結果となりました。

ただし、今後の市場動向等によっては三井物産が日本進出計画を再開させる可能性もありますし、他の企業が動き出すことも十分に考えられます。国内で何か動きがあり次第この記事でお伝えしたいと思います。



ビヨンドミートって美味しいの?

見た目だけでなく調理体験まで本物の肉を再現することに成功したビヨンドミートですが、肝心の「味」はどうなのか、気になりますよね。

筆者が米国在住期にビヨンドバーガーを食べた時の感想で恐縮ですが、「これ、肉じゃないの?」というのが最初の印象でした。

言われなければ「肉じゃない」と気づかない

一人では正確な判断はできませんので、お肉が大好きな大阪出身NY在住の友人にも食べてもらい、その感想を聞いてみました。

ビヨンドバーガーを豪快にほうばり、もぐもぐを繰り返した彼の口から最初に出た言葉は「うん、肉やな。」でした。

食べ物に好き嫌いがあるように、ビヨンドミートを食べた感想は人それぞれだとは思いますが、ハンバーガー(ソースやマヨネーズで味付けもされ、レタスやトマトやチーズも一緒に入っていて、バンズに挟まれた)状態であれば、言われなければ肉じゃないことに気づかないほどの高いクオリティーです。

本物の肉と食べ比べたら劣るビヨンドミート

前もって伝えられていなければ植物だけでできているとは感じないビヨンドミートですが、さすがに本物のお肉と同時に出されて食べ比べをすると、その違いははっきりと認知できるレベルにあると言えます。

ビヨンドミート社自身も「発展途上」と認めているように(参考)、本物の肉の脂が持つジューシー感や口の中に広がる肉々しさや肉独特の香りなど、本物の肉との違いを感じる点はまだまだ残っています。

2019年6月にはビヨンドバーガー2.0として改良版がデビューしていますので(参考)、今後も味、食感、フレーバーなど、今より一層「本物の肉」に近づいていくことが期待できます。

ビヨンドミート大流行の背景にあるものとは?

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2009年、エネルギー関連企業から脱サラしたアメリカ人、イーサン・ブラウン氏(Ethan Brown)によって創業されたビヨンドミート社(参考)。

サベッジ・リバー(Savage River Inc.)という、今とは異なる社名でスタートした同社ですが、創業10年にして代替肉企業で史上初めての上場(ナスダック市場)を果たし、今や日本でも多くの人が認知する企業となっています。

アメリカから生まれたこのサクセスストーリーには、一体どんな裏があるのか。

上述したような本物同然のクオリティーの高さももちろん大きな要因の一つですが、ビヨンドミートの原点まで遡ってもう少し紐解いてみたいと思います。

ビヨンドミート創業者の思い


創業者で現在もCEOを務めるイーサン・ブラウン氏は、もともと環境問題を最大の社会問題と捉えていた人物で、ビヨンドミートを始めるまでの約10年間、再生可能エネルギー事業に携わっていました(参考)。

再生可能エネルギーの力を信じて仕事に打ち込んでいたブラウン氏ですが、地球温暖化について深く知れば知るほど「食べ物の影響力を無視できないようになっていった」と語っています(参考)。

再生可能エネルギーよりも植物肉?

リニューアブルエナジーの中でも、太陽光や風力などで発電した電気を充電するためのリチウムバッテリーを専門としていたブラウン氏ですが、ある頃から、

「バッテリー効率を1%向上させることに必死になりながら、会議の後には皆ステーキを食べる」

という現実に違和感を覚えるようになったと言います(参考)。

環境保護から「脱牛肉」を提唱するビヨンドミート

ちょっと意味不明かも知れませんが、ブラウン氏のこの思考背景は、地球温暖化の要因を産業ごとに細分化することにより見えてきます。

国連及びIPCCによると、地球上に放出される人間由来の温室効果ガスのうち、発電によって排出されるのは全体の25%、肉(主に牛肉)の生産による排出量は全体の約15%を占めています。(国連IPCC

電力セクターが最も多くの温室効果ガスを排出していることに変わりないのですが、それでもなお、

「リチウム効率を1%向上させるより、牛肉をよりエコな食材に置き換えた方が遥かに多くの温室効果ガス排出を削減できる」

と考えたことが、ブラウン氏がエネルギー産業を飛び出し、代替肉のビヨンドミート創業に至った背景にあります(参考)。

環境動機でヴィーガンのビヨンドミートCEO

ブラウン氏は、肉食がもたらすこのような環境問題を理由に、私生活においても肉を食さないエンバイロメンタル・ヴィーガンの一人です(参考)。

ビヨンドミートCEOのような、環境問題を背景とする菜食主義などについて、より詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。

環境問題を背景に支持を集める代替肉

なんとなく「お肉は環境に悪い」ということは、みなさんも耳にしたことがあるかもしれません。

ですが、ブラウン氏が考えるように、実際にハンバーガーの牛肉をエコなものに置き換えた場合、どれほどの影響力があるのでしょうか?

従来の牛由来のお肉から植物性のパティに替えた場合の違いを、ビヨンドミート社がミシガン大学と共に算出していますので、ちらっとそちらの数字をみてみましょう。

植物性のビヨンドミートはエコフード?

ハンバーガー用の牛肉パティー1枚あたり、約113gの牛肉が使われるとして(参考)、牛肉の代わりにビヨンドミートを食べた場合の環境負担の違いが以下です(参考)。

  • 温室効果ガス排出量:90%オフ
  • 使われる水:99%オフ
  • 森林伐採面積:93%オフ

※ライフサイクル・アセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)という手法に基き、製造プロセス全体で算出しています(参考)。

これらの数字が何を意味するのか、もう少し掘り下げてみます。

ハンバーガー1個分の温室効果ガス

ハンバーガーパティー1枚分の牛肉を作る過程で排出される温室効果ガスの量は、3,051g(CO2換算)と算出できます(参考)。

これは、車で約18kmを運転して出る排気ガスと同じ量の温室効果ガスになります(参考)。

上記の数値に基づくと、普通の牛肉バーガーの代わりにビヨンドミートを食べると、温室効果ガス排出量を1/10に減らせることになります。

エコカーに乗り換えるより、ハンバーガーのお肉を一枚かえた方がより効果的な地球温暖化対策になるかもしれませんね。

ハンバーガー1個分の水使用量

また、ハンバーガーの牛肉1枚を作るのに必要な水は1,741ℓ(お風呂9杯弱)とされています(参考)。

この水は、牛がお肉になるまで毎日ごくごく飲む分もそうですが、牛の飼料(エサ)を育てるのに使われる水も含まれます(参考)。

ビヨンドミートの算出に基づくと、普通のバーガーの代わりにビヨンドミートを食べることで使う水の量を99%減らせる、つまり、1%の水で同じ重さのバーガーパティーを作れることになります。

雨の豊富な日本ではあまりピンときませんが、温暖化の次に深刻な環境問題として、世界的な水不足が懸念されています(参考1参考2参考3参考4)。

水の70%が人間の食糧生産に使わている現在、農畜産業でいかに効率よく水を使うかが問われていて(参考1参考2参考3)、このビヨンドミートが「節水になる食品」であるということも多くの支持を受ける背景にあります。

ハンバーガー1個分の森林伐採面積

どんな食べ物でも農地が必要ですが、ハンバーガーの牛肉1枚を作るのに、3.8㎡の土地が必要とされています(参考)。

ここには、飼料(エサ)を育てるのに必要な土地面積も含まれます(参考)。

アマゾンの森林火災が記憶に新しいですが、農畜産業用の新しい土地開拓には、放火などの手法による森林伐採が伴います(参考1参考2参考3参考4)。

上のLCAに基づくと、普通のバーガーの代わりにビヨンドミートを食べることで、伐採面積を93%減らせる、すなわち、7%の土地があれば同じ重さのバーガーパティーを作れることになります。

ビヨンドバーガーを食べるだけで93%も森林を焼かなくて済むなら、なんか食べる価値がありそうな感じがしますよね。

ビヨンドミートに賭けた投資家たち


ビヨンドミート創業者のこうしたビジョンは投資家からも支持され、創業期から多くの出資を受けることに繋がりました(参考)。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏をはじめとする投資家やタイソンフーズなどの大手食肉会社、さらにはスヌープドッグなどのセレブリティーも投資をし、エグジットまでの調達総額は130億円以上にのぼります(参考1参考2)。

こうした有名投資家からの出資を受けるたびにニュースにも取り上げられ、資金面だけでなく、マーケティングにおいても販路開拓においても彼ら・彼女らの強力なバックアップがあり、今日に至っています。

ここでは、上場前のビヨンドミートを支えてきた有名投資家を数人紹介します。

ビル・ゲイツ:Bill Gates


貧困や環境問題解決を目的とする数々の事業に投資を行うビル・ゲイツ氏は、ビヨンドミートへ投資した一人です(参考)。

ビヨンドミート創業者のブラウン氏同様、ゲイツ氏も食肉生産による環境問題悪化を危惧する人物で、競合のインポッシブル・フーズ社にも投資をしています(参考)。

ちなみにゲイツ氏の好物はハンバーガーで、自身はベジタリアンでもビーガンでもありませんが(参考)、肉よりエコな擬似肉を世に送り出したことによる環境への貢献度は計り知れません。

レオナルド・ディカプリオ:Leonardo DiCaprio


イケメン実力派俳優として有名なレオナルド・ディカプリオ氏も、上場前のビヨンドミート社に投資した著名人の一人です(参考)。

「なぜレオ様がビヨンドミートに?」と感じる人も多いかも知れませんが、ディカプリオ氏はアメリカ国内では環境活動家としても有名で、地球温暖化抑止に代替肉が有効と考えて投資をしたと考えられています(参考)。

ディカプリオ氏はビヨンドミートの他にも、100を超える環境関連団体に総額20億円以上の寄付を行うなど、環境問題解決のために精力的に活動している人物です(参考)。

また、自身での公言は避けているものの、温暖化抑止の視点から肉の消費を減らすフレキシタリアンなどの菜食主義者であると考えられています(参考)。

ビズ・ストーン(Biz Stone)


ツイッター(Twitter)創業者のビズ・ストーン氏(Biz Stone)もビヨンドミートに賭けた投資家の一人です。

「ツイッターの創業者なんて、ただのお金持ちでしょ」なんてイメージもあるかも知れませんが、ストーン氏は慈善活動家としての顔を持ち、貧困などの人権問題や地球温暖化などの環境問題、さらに動物福祉などに関わる活動に熱心な人物です(参考)。

長きに渡りヴィーガンでもあるストーン氏は、環境問題と動物福祉の双方に関わるビヨンドミートの事業に強い魅力を感じ、創業間もない時期から投資を行っていたとされています(参考1参考2

ビヨンドミートの株価や将来性は?


「食を通した環境保全」という斬新なビジョンで、多くの支持を得てきたビヨンドミート社。

2019年5月の上場では、960万株を売却して約260億円を調達するなど(参考)、日本でも大きくニュースにとりあげられましたね。

IPO初日の終値が163%高を記録するなど(参考)、上場を機に日本の投資家からも熱い視線が集まるビヨンドミート(株価急落もありましたが)ですので、今後についても考えてみたいと思います。

ビヨンドミート史で初の黒字化

2019年、ナスダック上場に加え、ビヨンドミートにとってもうひとつの転換点が訪れました。それは、創業以来初となる黒字化の達成です。

上場までずっと赤字というのも少し驚きですが、2019年7-9月期の売上高が100億円を超え、前年同期の3倍以上(前年比+250%)を記録しました(参考)。

前年(2018年7-9月期)は約10億円の赤字でしたが、2019年同期には約4億5,000万円の黒字に転換し、これが約10年間のビヨンドミート史で初の黒字決算となりました(参考)。

生産量増加に加え、調達資金をつかった生産体制の強化等もあり、製造単価の低減に成功したことが黒字化の大きな要因と考えられます(参考)。

ビヨンドミート株(BYND)は買い?それとも売り?

右肩上がりの売上と黒字転換に加え、先述したようなKFC等の新規飲食店への導入やベーコンなどの新商品への期待、欧州での製造体制強化など、さらなる成長要因が多く見受けられるビヨンドミート(参考1参考2)。

一方で、競合のインポッシブルフーズのバーガーキングとの提携や中国進出に加え、代替肉市場への大手参入による競争激化を懸念する見方もあります(参考)。

どちらと踏むかは専門家でも見解が分かれますが、プラントベーストミート市場全体の今後の動向も参考のためにみておきましょう。

プラントベーストミート市場の成長予測

代替肉市場全体で見ると、今後も数年間は年平均成長率(CAGR)15%で成長が続くと予測されています(参考)。

ビヨンドミートを含むプラントベーストミート市場は、2019年は約1兆3,000億円ほどの規模と算出されていますが、2025年にはこれが約3兆円に拡大するとの見込みです(参考)。

ただ、先述した環境的側面だけで捉えると「必要不可欠なプロダクト」であることは間違いないものの、後述する健康懸念の広まりなど、プラントベーストミート市場に強い逆風が吹く可能性もゼロではありません。

ビヨンドミートを筆頭とする代替肉各社が、今後いかにして健康をアピールし続けられるか、また、消費者の環境問題への懸念が今後どれほど高まるか。

こうした要素も、ビヨンドミートだけでなく、代替肉市場全体の今後の成長に大きく関わってくるかもしれません。

ビヨンドミートは健康的?それとも体に悪い?


見た目は本物のお肉そっくりに作られ、味も言われなければ植物とわからないほどハイクオリティーのビヨンドミート。

でも、いくら美味しくて環境に良いと言っても、消費者としてはやはり健康面も気になるところですよね。

ここからは、ビヨンドミートの健康メリット&デメリットについてみていきます。

お肉じゃないことによる健康メリット

ハンバーガーだけでなく牛丼や焼肉など、「お肉大好き」という方も多いかと思います。

その美味しさのみならず、日々のタンパク源としても優秀なお肉ですが、完全植物性のビヨンドミートを掘り下げる前に、まずはお肉がもたらす健康への影響から考えてみます。

優秀なタンパク源であるお肉だけど…

美味しいだけでなく、私たち人間が健康に生きるために欠かせない必須アミノ酸(タンパク質)も豊富なお肉。

タンパク質は私たちの肌や爪、髪の毛などだけでなく、臓器などもつくっている栄養素で、肉はその栄養素を豊富に含む食品のひとつであることは言うまでもありません。

一方で、世界保健機関(WHO)がお肉を発がん性物質に指定していたり、心臓病や糖尿病のリスクを高めることも指摘されていたり、健康に悪影響を与える可能性のある食品であることも事実です(参考1参考2参考3参考4参考5)。

これらのリスクについて、さっと目を通してみます。

発ガン性が指摘される赤肉や加工肉

まずはお肉の発癌性についてですが、WHOは、ベーコンやソーセージなどの「加工肉」を癌との関連性が最も強いグループ1に、未加工の牛肉などの「赤肉」をひとつ下のグループ2と認定しています(参考)。

グループ1には加工肉の他に、タバコやアスベスト、プルトニウムなども含まれ、加工肉はこれら同様に「発癌性物質である可能性が高い」というのがWHOのポジションです(参考)。

加工肉や赤肉の発癌作用は、お肉を焼いた際に発生する発ガン性物質、PAH(多環芳香族炭化水素)に主に起因すると考えられていて(参考1参考2参考3参考4参考5参考6)、例えばWHOは「毎日50gの加工肉を食べると、大腸ガンのリスクが18%上昇する」としています(参考)。

心疾患リスク増も指摘される加工肉

発ガン性に加え、加工肉は心疾患のリスクを高める可能性も指摘されています(参考1参考2参考3参考4)。

120万人を対象とした研究では、日常的に加工肉を食べることで心疾患リスクが最大42%高まるとも示されています(参考)。

糖尿病との関連も指摘される加工肉や赤肉

また、「糖質の取りすぎ」というイメージの強い糖尿病についても、加工肉や赤肉の摂取によるリスク上昇が指摘されています(参考1参考2参考3参考4参考5参考6参考7)。

ある研究では、赤肉を毎日食べることで、4年以内の糖尿病発症リスクが30%上昇するとも示されています(参考)。

お肉の代わりにビヨンドミートを食べれば健康的?

上記のような研究にもとづくと、バーガーパティーなどの加工肉や牛肉を日常的に食すことで、癌や心疾患、糖尿病などのリスクを上げる可能性があると考えられます。

つまり、「普通のお肉の代わりにビヨンドミートを食べることは、様々な疾患のリスク低減に寄与する可能性がある」と言うことができ、これはビヨンドミート社自身も健康訴求に使っている視点です(参考)。

ただ、お肉を食べないことに健康メリットがあるとしても、これがそのままイコール「ビヨンドミートは体に良い」ということにはなりませんよね。

TokyoVegan
TokyoVegan
ヴィーガン情報サイト

この次は、ビヨンドミートに含まれる添加物などもみていきます。

ビヨンドミートの原材料と添加物


本物のお肉を食べないことによる健康メリットは上述の通りですが、気になるのはビヨンドミートに使われている添加物などの原材料。

原材料リストを元に、一体どんなものからビヨンドミートが作られているのか、そして、本当に安心して食べていいのかなど、確認しておきましょう。

ビヨンドミートの原材料一覧

ビヨンドミート社の主力商品であるビヨンドバーガー(2019年最新版)の、原材料一覧をみてみます。

水、えんどう豆分離タンパク、キャノーラ油(圧搾)、精製ココナッツオイル、玄米タンパク、天然香料、ココアバター、緑豆タンパク、メチルセルロース、ジャガイモ澱粉、りんご抽出物、ざくろ抽出物、塩、塩化カリウム、酢、濃縮レモン汁、ヒマワリレシチン、ビーツ抽出液(着色)、人参

英語版:Water, Pea Protein Isolate*, Expeller-Pressed Canola Oil, Refined Coconut Oil, Rice Protein, Natural Flavors, Cocoa Butter, Mung Bean Protein, Methylcellulose, Potato Starch, Apple Extract, Pomegranate Extract, Salt, Potassium Chloride, Vinegar, Lemon Juice Concentrate, Sunflower Lecithin, Beet Juice Extract (for color), Carrot.

※含有量が多い順に記載されています。

20種類と多いビヨンドミートの原材料&添加物

一覧だけ見ると、原材料の多さに「これで本当に体に害はないの?」と疑いたくなるほどです。

ただし、「添加物 = 体に悪い」とは言い切れませんので、それぞれ詳しくみていきましょう。

※なぜ「添加物 = 悪」と言い切れないかというと、例えば健康的な食べ物のお豆腐を作るのに欠かせない「ニガリ」も、呼び名を変えれば「塩化マグネシウム」で立派な食品添加物です。「お豆腐もニガリが入ってるから体に悪い」とお考えの方に意義は申しませんが、添加物は体に有害なものだけではないということも踏まえておきましょう。

主原料の植物性タンパク

まず、ビヨンドミートの原材料で、水の次に多く含まれているのが植物性タンパクです。

最も含有量が多いのがえんどう豆タンパクで、次いで玄米タンパク、そして緑豆タンパクの順で、合計3種類の植物性タンパクが含まれています。

普段の生活でもホエイプロテインやソイプロテインなど、粉状のプロテイン(タンパク質)をみたことがある人も多いかと思いますが、ビヨンドミートの原材料で使われているのもそれら同様、作物からタンパク質だけを抽出した粉状のものです。

ビヨンドミート社によると、この3種類をブレンドすることによって必須アミノ酸バランスを向上させ、単一植物では難しいアミノ酸スコア100を実現しているとのことです(参考)。

分離タンパクの危険性は調べても見つけることができませんでしたので、危険性の極めて低い原材料だと言えます。

※大豆分離タンパクに関する研究では、フィチン酸等によるミネラルの吸収率低下(参考1参考2)や、大豆イソフラボンによる甲状腺機能の低下等の可能性(参考1参考2)も示唆されていますが、フィチン酸などの反栄養素は有害物質ではないこと、及びビヨンドミートには大豆が含まれないことから、懸念に値するものではないと判断できます。

キャノーラ油などの植物油

次に、使用している油についてみていきます。圧搾キャノーラ油と精製ココナッツオイル、ココアバターを使用していて、ここで気になるのが遺伝子組み換え(GMO)が懸念されるキャノーラ油です。

「アメリカのキャノーラ油は全部遺伝子組み換え」だと信じる方も多いようですが、非遺伝子組み換えのキャノーラも流通しており(参考)、ビヨンドミートは非遺伝子組換え(Non-GMO)認証取得済みの商品となっています(参考1参考2)。

また、心疾患のリスク増とも関係するトランス脂肪酸(参考)も気になるところですが、ビヨンドミートのキャノーラ油は連続圧搾法(Expeller-pressed)で、トランス脂肪酸は0gと表示されています(参考)。

天然香料&天然色素

また、生肉の色(ピンク)を再現するために、ビーツ(Beets)と呼ばれるカブに似た赤紫色の植物から抽出した天然色素(着色料)を使用しています。

ビーツの赤紫の色素はポリフェノール(ベタシアニン)でもあるため身体に悪影響があるとは考えにくいですが、天然香料に関しては何を使用しているか、詳しい記載がありませんでした(参考)。

香料が入っていないに越したことはないかもしれませんが、天然香料は非常に多くの加工食品に添加されており、この原材料の危険性は高くないと言えます。

有害物質とは考えにくいその他の添加物

上記の他にビヨンドミートに含まれる原材料は、メチルセルロース、ジャガイモ澱粉、りんご抽出物、ざくろ抽出物、塩、塩化カリウム、酢、濃縮レモン汁、ヒマワリレシチン、人参です。

メチルセルロースはゲル化剤として、ジャガイモ澱粉は増粘剤や安定剤として、ヒマワリレシチンは乳化剤として使用されていると考えられますが、これらは日本でも様々な食品に含まれる、基準の範囲内であれば人体に影響がないことも認められている添加物です。

また、用途は定かではありませんが、おそらく塩、塩化カリウム、酢、濃縮レモン汁は調味料や保存性向上目的のpH調整剤として、りんご抽出物、ざくろ抽出物、人参は香りや色味づけとして使用されているのではないかと推測できます(参考)。

加工度も高く、添加物も多いビヨンドバーガーですが、上記の全ての原材料の中で危険性が科学的に危惧されているものはなく(どれも噂や陰謀論レベル)、健康食品とは呼べないものの、本物の肉を超えるほどの健康リスクは見つからないというところが公平な判断かと思います。

ビヨンドミートのダイエット効果は?


さて、疾患リスク低減の観点から「本物のお肉よりマシ」と言えるビヨンドミートですが、栄養価や、食べることでダイエット効果があるのかも気になりますよね。

ビヨンドバーガー1枚あたりのカロリーなどの栄養価を、普通の牛肉パティーと比較してみます。

牛肉とビヨンドミートの栄養価比較

栄養価 牛肉 ビヨンド
カロリー 283kcal 250kcal
タンパク質 29g 20g
脂質 17g 18g
飽和脂肪酸 7g 6g
コレステロール 99mg 0mg
ナトリウム 81mg 390mg

※ビヨンドミートの栄養成分値は公式サイトより、牛肉パティーの栄養成分値はUSDAより。どちらもバーガー1個分の113gあたり。

通常のビーフパティー(左の列)と比較すると、ビヨンドバーガー(右の列)はカロリーがマイナス33kcal。それほど大きな差ではありませんが、ビヨンドバーガーの方が若干カロリーオフと言える数値です。

タンパク質は本物の肉でできたパティーの方が9gも多い一方で、脂質とそのうちの飽和脂肪酸の量もほぼ同等となっています。

また、コレステロールゼロのビヨンドバーガーですが、ナトリウムが牛肉の5倍近くとなっています(ビヨンドバーガーは塩分相当量にして約1g)。

疾患リスクを下げるのが唯一のメリット

ビヨンドミートは本物のお肉と比べ、カロリーが若干低いものの塩分が多かったり、コレステロールがゼロだけどタンパク質がちょっと少なかったり、正直栄養面ではどちらの方が優れているとも言い難い数値です。

また、添加物の多さや加工度の高さも考えると「ビヨンドミートは健康的」と胸を張って言えるほどの商品ではなさそうです。

しかしながら、先述の牛肉をビヨンドミートに置き換えることで癌や心臓病、糖尿病などのリスクを下げる可能性があるという点は注目すべきで、そこがビヨンドミートの健康面における、唯一で最大のメリットだと言えます。



まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、話題のビヨンドミートについて詳しく解説してみました。

日本から見ていると「ただの流行り」のように感じるかもしれませんが、ビヨンドミートの成長の裏にある創業者の思い、そして、ビヨンドミートのようなプラントベーストミートが世界で求められている背景なども知ると、少し違った見え方になるかもしれません。

日本にいつ上陸するのか待ち遠しいですが、今後もビヨンドミートから目が離せませんね。

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